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↑ イアン・フレミング(1908-1964)


5月26日は「007シリーズ」と「チキチキバンバン」などで知られる作家の
イアン・フレミングの誕生日です。(1908.5.26-1964.8.12)

イアン・フレミングはイギリス生まれ。学校卒業後、銀行や問屋に務めたり、
ロイターの記者をしたりしていましたが、1939年から海軍の情報局につとめ、
第二次世界大戦中、各地を飛び回って実際にスパイとして活動しました。

そして戦争終了後は、ジャマイカの別荘「ゴールデン・アイ」に住み、不倫の
末結婚したアン・ロザーメア夫人(-1981)と息子のカスパー(-1975)とともに、
恵まれた自然の中での生活を楽しみながら、小説を書きました。「ジェームス・
ボンド」というのは彼がスパイ時代に使用していたコードネームです。

彼が小説を書いていたのは処女作の「カジノ・ロワイヤル」(1953)から亡くな
った時に校正の最中であった「黄金銃を持つ男」(1964)までわずか11年にすぎ
ませんが、彼の作品はアルバート・ブロッコリー(1909.4.5-1996.6.27)という
偉大な映画製作者を得て、20世紀を代表するスパイ小説の一つとなったとも言
えるでしょう。

「007シリーズ」以外の彼の作品としてはまず007のQが作ったみたいな自
動車を描いた子供向けの作品「チキチキバンバン(Chitty-Chitty-Bang-Bang)」、
そしてキングズリ・エイミスまたはロバート・マーカムのペンネームで書いた
「孫大佐」、それからノンフィクションの作品「ダイヤモンド密輸作戦」など
があります。

アルバート・ブロッコリーはアメリカに野菜のブロッコリーを紹介したバスカ
ーレ・デ・チッコの甥で、休暇でハリウッドを訪れたのを縁に映画界に入り、
1960年「イオン・プロ」設立、1962年ユナイテッド・アースチツ社長との45分
の会談で「007/ドクターノー」の制作を請負い、以来このシリーズの映画を17
本作りました。その後の18作目以降の作品は近年このシリーズのスタッフとし
て活動していた娘婿のマイケル・ウィルソンと次女のバーバラ・ブロッコリが
制作を担当しています。

以下にフレミングの007シリーズのリストと映画情報を挙げます。

 1953 カジノ・ロワイヤル 唯一ブロッコリが映画化権を取れなかった作品。
             デビッド・ニーブンやウルスラ・アンドレスが
             主演してコメディ仕立ての映画になった
 1954 死ぬのは奴らだ   1973年3代目ボンド、ロジャー・ムーアの1本目。
             映画の為に作られたタロットカードは現在も
             「魔女のタロット」として販売されている。
 1955 ムーンレイカー     1979年珍しい2作連続出演の悪役ジョーズが魅力的。
             ロジャー・ムーアの4作目
 1956 ダイヤモンドは永遠に 1971年ショーンコネリーが復活した作品。
 1957 ロシアから愛を込めて 1963年シリーズの人気を決定づけた作品。毒刃の
             飛び出す靴などの秘密兵器。この作品で世界的に
             アタッシュケースが流行。ショーンコネリーと
             ロバート・ショーのオリエント急行での格闘。
 1958 ドクター・ノー     1962年シリーズ第一作。007はショーン・コネリー。
             ボンドガールはウルスラ・アンドレス。
 1959 ゴールド・フィンガー 1964年ハロルド坂田が存在感があった。007は
             ショーン・コネリー。
 1961 サンダーボール作戦 1965年ショーン・コネリー主演で映画化の後1983年
             コネリー自身の企画?で別の会社で再制作される。
             (「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」)
 1962 私を愛したスパイ   1977年ロジャー・ムーア3作目。バーバラバックとの
             緊張感あふれる競演。
 1963 女王陛下の007      1969年ボンドはこれのみのジョージ・レーゼンビー。
 1964 007はニ度死ぬ      1967年コネリーの5本目。丹波哲朗や若林映子らが
             出演。原作では前作で妻を殺されたボンドが意気消沈
             して失敗を繰り返し00ナンバーを剥奪されて777の
             コードネームで日本に潜入、活躍して名誉挽回する。
             映画化の順序が逆なので映画では007のまま登場。
             映画の中での日本人に変装する所は笑える(^^;
 1964 黄金銃を持つ男     1974年ロジャー・ムーアの2本目。敵役はフレミングの
             従弟のクリストファー・リー。フレミングは本当は
             彼にドクター・ノーをやらせたかったらしい。

この11本を使い果たした後、「ユア・アイズ・オンリー」と「オクトパシー」は
短編からの映画化。その後は....分かりません(^_^;; シリーズ最多出演は恐らく
Qことブースロイド少佐のデスモンド・リュウェリン、次がミス・マネペニーの
ロイス・マクスウェルでしょうか。一応その後の映画のリストも書いておきましょう。

  1981 ユア・アイズ・オンリー   007の原点に戻った作品。ロジャー・ムーア
                  にボンドガールは髪の長いキャロル・ブーケ。
  1983 オクトパシー        ボンドガール2回目のモード・アダムスが出て
                  いた。ボンドはロジャー・ムーア。
  1985 美しき獲物たち       ロジャー・ムーア最後の作品。ボンドガールは
                  チャーリーズ・エンジェルのタニア・ロバーツ。
  1987 リビング・デイライツ    ティモシー・ダルトンの1本目。いい出来だった
                  と思うのだが....
  1989 消されたライセンス     ティモシー・ダルトンの2本目。これは脚本が
                  悪いと思う。007が余りにも弱すぎた。
  1995 ゴールデン・アイ      ピアズ・ブロスナンの1本目。未見です(^^;
  1997 トゥマロー・ネバー・ダイズ ピアズ・ブロスナンの2本目。未見です(^^;
  1999 World is not Enough        ピアズ・ブロスナンの3本目。日本公開は2000年?



(1999-05-25)

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