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↑ 珊瑚の日(3.5)


3月5日は「珊瑚の日」です。ここは3日が「耳の日」、4日が「サッシの日」
と語呂合わせが続いています。今日は珊瑚のことなど話してみましょう。

■珊瑚は動物

珊瑚は動物です(^_^) 

植物でも鉱物でもありません。このことが分かったのは実は18世紀頃のこと
です。種類としては腔腸動物・花虫類に属しています。花虫類には他にイソ
ギンチャクなどがいます。腔腸動物には他にヒトデなどがいます。

この種類の動物は体が袋状になっています(人間は管状ですね^^)。口はあ
りますが肛門はありませんので、餌を食べたカスは口から排出します。口の
まわりに数本の腕があってそれでプランクトンをつかまえています。珊瑚は
この珊瑚の個体(ポリプ)がたくさん集まり互いに体が融合してできた共同
生命体です。死んだ個体も骨だけは珊瑚に遺して行きますので、大きな珊瑚
は1000年以上の時間を掛け、何世代にもわたり何億もの個体が作り上げてき
た遺産です。

珊瑚は宝飾等に加工できる硬い八放珊瑚と、珊瑚礁を作る柔らかい六放珊瑚
に分類されます。

これは珊瑚の個体(ポリプ)が8本の腕を持っているか、6本の腕を持って
いるかの違いです。珊瑚礁を作るのは六放珊瑚の中でも主として石珊瑚の仲
間ですが、これは柔らかくて簡単にボロっと壊れてしまいます。ですから珊
瑚製品には珊瑚礁の珊瑚は一切使われていません

なおかつては四放珊瑚といって腕が4本のサンゴもいたのですが、6億年ほ
ど前に絶滅しました。

■珊瑚礁(coral reef)について

珊瑚礁はイシサンゴ目の珊瑚とその遺骸とでできる海の巨大構築物です。

これができる地域は主として南北回帰線の間の暖かい海で、カリブ海・紅海・
インド洋&東太平洋が三大産地ですが、特にインド洋&東太平洋のものは、
南はポリネシアから、北は日本の紀伊半島付近の広大な地域に切れ目無く分
布しています。

中学か高校の理科の時間に出てきたお話だと思いますが、珊瑚礁には環礁・
裾礁・堡礁の区別があります。これを図解しましょう(^_^)

(等幅のフォントで見てください)

      / ̄\      最初にできるのが裾礁(きょしょう)です。
   __/   \__   珊瑚は浅い暖かい海でしか育つことができ
  ■■/     \■■  ませんから、最初はこのように島の海岸に
  ■/       \■  そって発達します。
  /         \  

  ____/ ̄\____  次の段階のものが堡礁(ほしょう)です。
  ■■ /   \ ■■  裾礁の段階から島が沈降したことによりこ
  ■■/     \■■  の状態に移行します。島が沈降しても珊瑚
  ■/       \■  は浅い海を求めて上へと伸びます。結果島
  /         \  との間に距離ができてします、この間の海
               のことを礁湖といいます。
  ___________  
  ■■       ■■  最後の段階のものが環礁(かんしょう)で
  ■■  / ̄\  ■■  す。堡礁の段階から更に島が沈降して本島
  ■■ /   \ ■■  は海の下に隠れてしまい、珊瑚礁だけが水
  ■■/     \■■  面付近に残った状態です。珊瑚も生き延び
  ■/       \■  ようと必死でここまで伸びて来た訳です。
  /         \  島ももちろんゆっくり沈降するのですが、
               珊瑚は1cm成長するのに30年かかるとい
 いますから大変な苦労ですね。ポリネシアには非常に多いです。日本の最
 南端の沖鳥島などもこの環礁です。なお、環礁という訳ではないですが、
 国内で珊瑚礁でできている島としては日本最東端の南鳥島(東京都。気象
 観測所もある^^)や沖縄のリゾート施設で有名な波照間島などがあります。

■珊瑚礁の破壊

珊瑚礁を破壊する生物としてはオニヒトデが有名ですが、最近はレイシガイ
(正確にはヒメシロレイシガイダマシ)による被害も相次いでいます。この
レイシガイは最初の頃は沖縄の海で暴れ回っていたのですが、黒潮にのって
最近は四国付近・紀伊半島付近にまでやってきて珊瑚を食っているようです。

このような珊瑚の天敵が異状繁殖している背景には海の高栄養化があります。
人間の生活排水や、河川近くの土地開発などで出た赤土などが海に流れ込み
海の中の栄養が高くなってオニヒトデなどの繁殖を起こしているとされます。
ですから、要するに珊瑚礁を一番破壊しているのは結局人間のようです。

■本珊瑚の種類

サンゴの加工業者は八放珊瑚のことを「本珊瑚」と呼びます。これにしか
用は無いということでしょう。この本珊瑚には次のような種類があります。

 赤珊瑚 高知県・小笠原・鳥島などで取れます。血赤とも呼ばれるほど
     濃い赤をしており、本珊瑚の中でも最高の品質のものです。
     当然お値段も高価。珊瑚の中心に管のような穴があいているのが
     特徴です。あまり大きくは成長しません。

 紅珊瑚 地中海に生息しています。これも小さな珊瑚で大きなものでも
     30cm程度にしかなりません。均一な色を示すのでネックレスに
     使われます。

 桃色珊瑚 南シナ海・沖縄・奄美付近で取れます。大きな珊瑚になります
     ので、彫刻などに使われます。中心部に白く斑のように色が抜け
     た部分があるのが特徴です。

 深海珊瑚 赤ボケとも呼ばれます。ミッドウェイ島付近の深海(800-1500m)
     で取れます。小さな赤い珊瑚で、現在国内で最も流通している
     珊瑚だそうです。

 白珊瑚 純白の珊瑚です。少しピンクがかったものもあります。ミッドウ
     ェイ島でも浅い海(300-400m)ではこの白珊瑚が取れます。数が多
     いのでお値段も安いようです。

 ボケ珊瑚 エンジェルスキンと呼ばれる薄いピンクの珊瑚です。赤珊瑚よ
     りも産出量が少ないため非常に高価なものになっています。

■珊瑚の歌

珊瑚に関する歌といいますと、松田聖子の出世作「青い珊瑚礁」(1980)や、
城みちる!の「珊瑚礁の娘」などというのがあります。「およげタイヤキくん」
でも桃色サンゴが出てきていましたね(^_^)



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